住宅の基礎工事の重要性を解説!家を建てる際に注意したい基礎工事の種類や工程をご紹介!

住宅の基礎工事の重要性を解説!家を建てる際に注意したい基礎工事の種類や工程をご紹介!

家づくりを行う際は、住宅の基礎によって地震などの災害から家族を守れる強い建物であるかどうかがひとつの判断基準と言えます。

しかし、家の土台でもある基礎について知る機会が少ないため、住宅への影響や選び方を知る方は多くはないでしょう。

本記事では、住宅基礎工事の重要性や種類、選ぶ際や施工時の注意点を解説します。

住宅施工会社に一任するのではなく、施主としても基礎知識を蓄え、失敗しない家づくりをおこないましょう。

(H2)そもそも基礎工事とは何のためにおこなう?

基礎工事とは、地盤と建物とをつなぐ重要な部分なため、しっかり施工しないと大切な建物や住む方の安全が守られません。

まずは、建物の土台となる基礎工事の役割や必要な理由を解説します。

(H3)基礎工事の役割とは?

基礎工事の役割とは、建物を支える土台を構築するためのものです。

地震や地盤沈下などの外部からの影響を軽減し、家の安全性を確保します。

基礎は柱の下に位置する独立基礎や、独立基礎同士をつなぐ地中梁のほか、円柱状の杭の総称であり、鉄筋コンクリートが主な建材です。

(H3)基礎工事が必要な理由とは?

住宅の基礎は建物の重量のほか、地震や台風などで負荷が加わったときに建物や住んでいる方を守るために重要な部分です。

災害により家が傾く、ひび割れが入る、地震に弱くなるといったリスクを回避するために、住宅の基礎は注視すべきと言えるでしょう。

ほかにも、湿気、雨水、シロアリの侵入を防ぐなどの目的もあります。

(H3)基礎工事を行わないとどうなる?

基礎工事を適切におこなわないと建物が不均衡に沈下したり、長期間にわたっての安全性が損なわれたりする可能性があります。

また、住宅を建てたあとの修繕が容易ではないなど、住んだあとのメンテナンス性能にも関わってくるでしょう。

(H2)基礎工事の重要性を解説

基礎工事は家の寿命を左右します。

建物の安全性に関わる部分であり、どのような影響があるのかを解説します。

(H3)家の寿命を左右する基礎工事の重要性

基礎が整備されていることで経年劣化によるダメージを最小限に抑え、家全体の安全性を高めることができます。

基礎の寿命は30~40年と言われており、施工の丁寧さのほか天候によっては基礎のサビなどで耐久性が低下するため、基礎工事の精度も重要と言えるでしょう。

(H3)基礎工事が建物の安定性に与える影響

地盤の性質や建物の構造にあった基礎を選ぶことで建物の安定性が増し、長期間にわたり安心して住まえる家づくりが可能です。

家族の安全や健康的に過ごせる住まいをつくるのであれば、住宅デザインだけでなく基礎工事にも目を向けるべきでしょう。

(H3)基礎工事と地盤の関係性

事前に地盤調査をおこない、地盤に適した工法を採用することが重要です。

調査の結果によって適切な基礎工事を提案してくれる住宅会社を選ぶことも、家づくりでは重要と言えるでしょう。

(H2)基礎工事の種類と役割とは?

基礎工事は2種類あり、地盤状況やどのような建物を建てるのかで必要な基礎工事の種類が異なります。

それぞれどのような違いがあるのか、特徴を解説します。

(H3)基礎工事は2種類に分類できる

基礎工事は次の2種類に分類されます。

「直接基礎」:じっかりとした地盤に採用される基礎工事

「杭基礎」:軟弱な地盤に採用される基礎工事

建物を建てる土地によって、地盤の強さは異なります。

たとえば、川や海が近いエリアでは、盛り土や埋め立てによって形成された土地もあり、地盤の弱い場合もあるでしょう。

一方、山の一部を切り取って低く形成した土地や台地などは、比較的地盤の強い傾向があります。

地盤の強さや弱さは、土に含まれているものによって差が生まれます。

やわらかい粘土質または砂が多い土は地盤が弱く、岩盤や砂れきの多い土は地盤が強いと言えます。

(H3)べた基礎の特徴と運用場面

耐震性を高めたい場合や、地盤の弱い場所に建てる場合には、「ベタ基礎」を採用するケースが多いです。

ベタ基礎では、建物が建てられる場所の全面にコンクリートを打ちます。

土を掘削するなど工程が少ないことから、安全性とコストの面でのメリットが多く、昨今の家づくりで採用されることの多くなっている基礎工事です。

(H3)布基礎の特徴と適用場面

木造住宅や比較的小規模な建物で選ばれるケースの多いのが「布基礎」です。

布基礎は、建物の主となる柱や壁に沿うようにして基礎を設置します。

ベタ基礎に比べて地盤と建物の接する面が少ないため、ある程度強度のある土地での施工に関して、安全性とコストのバランスがとれた基礎工事と言えるでしょう。

(H3)パイル基礎(杭基礎)の役割と適用場面

地盤が柔らかく、直接基礎を施工できない場合に用いられるのが、「パイル基礎(杭基礎)」です。

杭を地盤に設置してから主となる柱や壁の下に基礎を設置する方法で、基礎工事をおこないます。

地盤まで杭を打つ「支持杭」と、地盤まで打たずとも摩擦の力で基礎を保持する「摩擦杭」があり、地盤状況によって工事方法を選択します。

(H2)基礎工事にかかる期間は?

基礎工事にはどのくらいの期間がかかるのか、事前準備から施工、養生期間の内容とともに解説します。

(H3)基礎工事の準備期間(地盤調査と設計)

基礎工事の前段階である準備期間では、はじめに地盤調査をおこないます。

地盤調査は、地盤の特性に対してどのような建物が建てられるかを調べるためにおこなわなければいけません。

調査の結果、地盤が軟弱でそのままでは建物を保持できないと判断された場合、地盤改良が必要です。

地盤調査は1日、地盤改良工事は1~3日程度で終了します。

設計にかかる期間は注文住宅であれば、3~10ヶ月ほどかかるのが一般的でしょう。

(H3)基礎工事の施工期間(掘削からコンクリート打設まで)

基礎工事の施工期間では、基礎を施工するための掘削、砂利敷き、捨てコンクリート打設、配筋作業、コンクリート打設の流れでおこないます。

砂利敷きは地盤を安定させるために必要な工事ですが、地盤改良された土地の場合、工事が省かれるケースがあります。

捨てコンクリートは地盤と建物のズレをなくすために必要で、建物の位置を明確にするほか、地面を平らに整える作業です。

その後、捨てコンクリートの上に鉄筋を施工したのち、アンカーボルトを設置し、型枠のなかにコンクリートを流し込みます。

木造住宅の場合であれば、基礎工事の施工は1ヶ月程度で終了するでしょう。

(H3)基礎工事の養生期間と重要性

基礎工事の養生とは、型枠内のコンクリートがしっかりと乾いて固まるまでの期間です。

夏場であれば3日ほど、冬場では5日以上かかるでしょう。

強度を保てるほどに乾燥しているかどうかが、建物本体の強度を保つ面でも重要です。

(H2)基礎工事の注意ポイントは?

基礎工事で注意しておくべきポイントは、地盤や建物にとって適切な基礎の選択や基礎施工時の気候、基礎工事終了後のチェック時の3つの工程で必要です。

それぞれの場面でどのようなことに気をつけるべきかを解説します。

(H3)地盤調査の結果を元に最適な基礎を選ぶ

耐震性を高めたい場合、布基礎よりも地面と建物の触れる面積が広いベタ基礎がおすすめです。

地盤調査の結果で地盤が弱いと判断された場合は、地盤改良やパイル基礎の採用を検討するとよいでしょう。

一方、地盤が強い土地に家を建てる際には、コストバランスの優れた布基礎もおすすめです。

どのような地盤なのかによって選ぶべき基礎工事は異なりますが、住宅にどこまでの耐震性を求めるのかによって、+αの選択肢があることも覚えておきましょう。

(H3)コンクリートの打設時における温度と天候管理

コンクリートは気温が低いと固まりにくい性質があります。

そのため、気温が高すぎず低すぎない打設タイミングを見極めることが重要です。

固まっていないコンクリートのなかに大量の雨が流れ込んでしまうと、基礎の強度が低下する恐れがあるため、天候にも注意が必要です。

(H3)施工後のチェック項目(ひび割れやレベルの確認)

住宅の基礎工事をおこなったあとにおこないたいチェック項目は次の通りです。

配筋・鉄筋と型枠が4cm以上離れているか ・鉄筋同士は30cm以内の間隔か
アンカーボルト・コンクリートの中央にあるか ・アンカーボルト同士は2.7cm以内の間隔か
基礎の大きさ・立ち上がり幅は12cm以上あるか ・地面から捨てコンクリートまで24cm以上あるか ・立ち上がりの内側と外側では、5cm以上の違いがあるか
型枠の脱型・コンクリート打設から4日以上空いているか ・雨天の翌日以降の脱型であるか

上記のチェック項目は、基礎工事の際に確認できます。

(H2)基礎工事を成功させ、安心して住める家づくりを!

(H3)まとめ

住宅の基礎工事は、地盤と建物とをつなぐ重要な部分です。

適切に基礎工事を選び施工をおこなわないと建物の耐久性が低くなり、災害被害が大きくなるなどデメリットが生じます。

疑問点を相談しやすい、実績が豊富など、信頼できる施工業者を選びましょう。

(H3)ご相談は住宅公園へ!

家づくりに関することなら、気軽に相談、複数の住宅施工会社の比較ができる住宅公園がおすすめです。

ぜひお気軽にご来場ください。

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